作 者
秦雅則
タイトル
今日、心の中は怪獣の戦争
説明
本書は写真家・秦雅則が2016年に発表した写真集『鏡と心中』を元に、自身が直接書き足した手作業の痕跡を残したアーティストブックが原本となっている。タイトルの「怪獣」は、世界や社会のバグとして存在する生物を指す呼び名からきており、架空の生物として描かれながらも、もし実在したらどうなるのかという疑問符が創作の原点となっています。
本書では原本であるアーティストブックの雰囲気を壊さないように、造本には様々な試みと仕掛けが施されています。原本の紙の汚れはそのまま印刷したり、別の紙を挟んだり、貼り付けたり、あるいはシルクスクリーン、箔押し、UVシルク、スクラッチ加工、蓄光印刷、透明シルクなどバリエーション豊富な印刷加工によって制作されている。また、表紙は写真家による手書き加工によって一冊ずつ異なる表情が生まれている。
秦雅則
写真のイメージを用い、既存の価値観に矛盾や亀裂を引き起こす作品を制作する。1984年に福岡県生まれ。これまで主な活動には、2009年に企画ギャラリー明るい部屋を設立、2012年に出版レーベル「Ａ組織」を立ち上げ、2017年以降にAIRを利用し様々な土地を転々としている。ttp://hatamasanori.com/
